ゼミでの双方向教育

教師になりたての頃はゼミに関しての期待はとても大きかった。今の頃は、新規
ゼミ生の募集シーズンで、ゼミ説明会とかゼミ見学会をしている。卒業 論文な
ど書かずに最低ラインで卒業したい人も、今の勤務先ではどこかのゼミに必ず割
り振られ、卒業論文を書くことになる。私は昨年までは少しでも 良い学生をと
りたいと、気合いをいれてゼミ説明会に臨んだものだが、今はそんな気が全くな
い。期待をするとがっかりするから要求水準を低く設定す る。私自身が傷つく
のを少しでも避けようとする自己防衛本能でもある。

勉強のあまり好きでない同じような学生が多い。勉強に対する新たな見方を提供
しようと思って、今年は「超」勉強法をゼミのテキストに輪読した。 (私の教え
方にも問題があるかもしれないが)、自分の問題として捉えてくれないのでやは
り無意味だった。ゼミでは本を読むのも、意見を言わされる のも遠慮したい、
ひたすら受け身でいたいという感じだ。本好きな学生はいないわけ皆無ではない
ものの、新聞も読まない「文字」の嫌いな学生が多数 である。一方、テレビは
好きなのである。授業に期待していることは、心地よいバラエティ番組や漫談的
なものなのだろう。テレビを見て受け身でいて も、放送局から怒られることは
決してないし・・(笑)。ちょっと待てよと言いたいが、仕方ない。ゼミでは一般
的には双方向型教育が好まれるが、そ れは相手によるのだ。求められていない
双方向教育を彼らに課すのは意味も少ないだろう。教師のほうも徹底的につきあ
う覚悟を持たない限 り難しい。いっそのこと、ゼミでも講義スタイ ルにしてしまおうかと今年も悩んでいる。

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