Nov 26
ウェブ社会へ参加する人々
昨日紹介した中川氏はジャーナリストで、タイトルでもわかるように、過激で注意を喚起する表現が得 意そうである。中川氏はこの本でのまえがきにも明確に示しているのだが、対象はあくまで普通の人とバカな人と銘記してある。その現実は数々の 事例において示されていて説得力のあるものである。ただし、クラくなりたくて本を読んでいるのではないし、それを他者と共有したいとも思わな いし、読後に元気がでないのだ。
梅田氏との論点の相違は、ネットの世界の「玉石混交」に対する理解の相違で総括できると思う。 梅田望夫氏は例えば面白い人が一割いるとしたらと、仮定で記している。そんなにいるかどうかわからない。それより、はるかに少ないのでは と思う。とはいえ、いるところにはいる(それに関しては、後日記したい)。多分、均等には分布してはいないので、いないところには 1000人でも全くいないかもしれない。その数が少なくなれば、中川氏からは少数のおりこうさんだけのバラ色の限定された世界の話という ことになる。これは社会階層とも関係しているかもしれない。
私の狙いは「ウェブ進化論」の未来志向の世界を若い人たちと共有したかった。別 の学年で輪講を何度か試みたが、学生たちはウェブ進化論の話を人ごとの話のように受け止めているように見えて無理であった。そのよう な一部の人ではない普通の人を対象とした本ならば、多少自分に引き寄せて学んでくれるのではないかと思った。この本での学生の反応を 私は知りたかった。結局は同じだった。
学生たちが梅田氏のも中川氏の本の言いたかったことをきちんと理解してもらっているか不安 である。レポートを書かせれば、理解できているかの結果は一目瞭然でわかる。ひとことでいうと、読解力、いわば国語の話であるのだ が。著者から私自身への読解力不足のお叱りもあるかもしれない。だから、この手の書評的なブログをすると疲れるし、やはり私には向い ていないようだ。amazonなどへのニックネームによる書評や製品レビューならば、責任感をそれほど強く持たなくても済む。しか し、ここまで培ったmiketoyブログの蓄積が台無しになってしまう可能性もあるので今後は書評的なものはよそうと思う。
