ウェブはバカと暇人ばかりだろうか?

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ウェブはバカと暇人ばかりだろうか?

中川氏の「ウェブはバカと暇人のもの」著作(光文社新書)を1,2年ゼミのテキストとして輪読している。昨日はそのゼミだった。私としては著者の主張に全面的に賛同するわけではない。しかし興味深い切り口は、ユーザー層を賢い人、普通の人、バカな人の3層に分け、圧倒的多数と思われる下の二層に焦点をあて考察していることである。ネットの世界の現状で語られていることはネガティブトーンが多く元気が出ないが、実際はそんなものだとは思う。

私は梅田望夫「ウェブ進化論」(ちくま新書)的な未来志向の前向きなのが好きである。こちらは3年ゼミで使用していて、内容も深みがあるもので、ゼミのテキストとしても何度か使っている良本である。しかし、こちらは学生にはなかなか理解してもらえない。もっと手ごろな易しいテキストをと思い、この中川氏の本を選んだ。しかし著者の中川さんには失礼ながら、輪読するほど中味が濃いことはない。普通の人なら一度読めば十分に理解できる程度の明快な文章だ。とはいえ、この程度の読みやすい本ですら理解できない人たちもいる現実を思い知らされる。彼らを、バカな層と切り捨てるのは可哀そうである。それは強いものの論理ではないか。彼らには、出口がないのである。バカはのたれ死ねというのだろうか。この手の下流階層の自虐的本も良く見かけるのだが、それらは基本的に彼らに対する「愛」が欠如しているのではないかと思う。

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