May 13
あしたのこと、何十年か先のこと
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あしたのこと、何十年か先のこと |
前に勤務していた大学では、新入生向けののガイダンスの一環として、社会保険事務所の人を呼び、毎年、年金システムの説明をしてもらっていた。20才から国民年金支払義務が原則的には生ずるとはいえ、彼らにとって果てしない先の老後の実感はどうだろうか。その手の説教は、新入生のような働いてもいない就職もしていない段階では、いくら年金のことを熱く語られても、ピンと来ないだろう。だから、効果薄と思うし、もらえるものはもらっておこうという程度の単純な思考にしかならないだろう。若者を責めるというよりは、ガイダンスを企画する側が相手目線になれば当然理解できるようなことをしていないことこそ問題といえる。
若い人には、年金システムの詳細を知るよりも今やらねばならないことがある(その内容はその人の状況によって異なるだろう)。そちらに注力してもらいたいものだ。もちろん若い人でも他者を含めた老後のことに関心のない人はいないわけではない。その人たちは、キャパシティに十分余裕があるのか、あるいはお祖父や祖母たちと何らかの特別な体験があったためだろうと推察する。
大人でも、現在直面していることに手一杯で、将来は真っ白という人は結構多い。少し先を見通せば、今している行動が無駄になるならば、修正行動するほうが適当なこともある。明日のことすら見通せない人に、何十年先も先のことを考えてよといっても、馬の耳に念仏かも知れない。
